星をあじわう。

過食症の経験をもとに、ダイエットやスキンケアについて発信しています。

肌を綺麗にすることの本質は、菌を育てること!?

f:id:apricotberry:20200605050516j:plain


こんにちは。食や自然療法について発信しているpricoです。


最近はアロマやスキンケアの勉強に力を入れており、今日もスキンケアの事を書きます。


突然ですが、皆さんは何のためにスキンケアをしますか?


・スキンケアをしないと肌が荒れて乾燥するから
・肌を不潔にしていたらニキビが出来てしまうから
・スキンケアが楽しいから

そんな所じゃないかと思います。


きちんと毎日メイクを落とすことで肌の清潔を保ち、化粧水で水分を与えたり、オイルやクリームで油分を与えたりすることによって肌の健康が保たれますよね。


ところで、化粧品で肌に栄養分を与えた時、肌の奥でどんな事が起こっているかご存知でしょうか?


実は肌には、腸と同じように無数の微生物(皮膚常在菌)が住んでいます。


今日のテーマは、こちらの皮膚常在菌についてです。


私は大学生の時に漫画の『もやしもん』にドハマリして以来、「菌」というものについつい反応してしまいまして・・・。


今回の記事は結構マニアックだと思うので、興味のある方だけ読んでくださいねw

肌を綺麗にすることの本質は、菌を育てること!?

f:id:apricotberry:20200605052729j:plain

肌は表皮(表に見える肌)と真皮(表皮の奥にあり、コラーゲンなどを作り出す)に分かれていることは結構有名な話ですね。


オーガニックスキンケアで使われる植物オイルや精油は分子が小さいため肌の奥の真皮層まで到達し、肌の土台から育て上げることが出来ると言われています。


さらに掘り下げてみると、皮膚には3つの常在菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)が住んでいます。


実は私たちが行っているスキンケアというのは、この皮膚常在菌に栄養を与えること(菌活・育菌)なのです。


なお、今回の記事は坂田まことさんの『私、ファンデーションを卒業します。』(KIRASIENNE)を参考に書いています。

オーガニックスキンケアの本質を突いた、とても斬新で興味深い内容だったので興味のある方はチェックしてみてください。

オーガニックスキンケアの目的

そもそもオーガニックスキンケアの本来の目的は、「肌を本来あるべき状態に戻すこと」です。


つまり皮脂膜を回復し、バリア機能を正常に戻すことです。


そうすることによって

  • 毒素や異物の排出
  • 肌の生まれ変わり(ターンオーバー)
  • 外的刺激や異物からの保護

という肌本来の機能が回復し、トラブルを回避出来るため健康な状態が保たれます。

3種類の皮膚常在菌

菌の種類自体は200種類を超えますが、大きく分けて3つの分類に分かれます。


①肌に悪影響を与える悪玉菌
②肌をきれいに保つ善玉菌
③中立的なその他大勢の日和見


菌の名前もちゃんとあるのですが、専門的になりすぎるのでここでは割愛します。


私たちがスキンケアを行う目的は、②の善玉菌を増やすことです。


菌の良い働きとして、天然の保湿剤であるグリセリンを生成して肌の潤いをキープします。


またコラーゲンを生成する繊維芽細胞を活性化し、シワやたるみを抑えてハリのある肌をつくり出すのも菌の働きです。

刺激の強い合成成分は皮膚常在菌を殺してしまう

皮膚常在菌は増えすぎても減り過ぎてもダメです。

肌を不潔にする・オイルなどで油分の与えすぎることによって皮膚常在菌が増えすぎてしまい、肌トラブルを引き起こす原因になります。


ですが、合成成分の入ったメイク落としや洗顔料などで肌を必要以上に洗い過ぎてしまうと、今度は皮膚常在菌が死滅してしまいます。


このようにして皮膚常在菌の生態バランスが乱れると「敏感肌」になります。


健康で綺麗な肌をつくるためには、肌に負担のかからないスキンケアによって皮膚常在菌の生態バランスを守る必要があるのです。


今から出来る「菌活」、どんなことがある?

f:id:apricotberry:20200605055828j:plain

皮膚常在菌のことは何となく分かったけど、菌の生態バランスを保つと言われても具体的に何をすれば良いの?って感じですよね。


先ほどの本から「常在菌を守るポイント」を引用します。

【常在菌を守るポイント】
①肌断食を定期的に行う
②朝の洗顔はゆすぐだけに
③夜の洗顔は植物油でメイクを浮かせて軽めのソープ洗顔
④市販のファンデーションや日焼け止めを過度に使わない
⑤合成界面活性剤を含むクレンジングを使わない
⑥合成防腐剤の入ったものを極力避ける
⑦合成の油溶性ポリマーや合成ワックス・シリコーン・合成着色料を含むメイクアップは使用しない(これらの成分は落ちにくいため、石油系の合成界面活性剤を含むクレンジングが必須となる。 
出典-坂田まこと 『私、ファンデーションを卒業します。』(KIRASIENNE) p.73 Chapter2「私、知っておきたい「素肌」のおはなし。」

肌の負担を極力減らす必要があるという事が分かります。

美肌を育てる「菌活」と植物オイル

f:id:apricotberry:20200605060912j:plain


皮膚常在菌はヒトの分泌する皮脂や汗、古い角質をエサとして育ち、肌の健康を保っています。


だからこそ、刺激の強いスキンケアで「洗いすぎ」になってしまうことで過剰に皮脂が取り去られると、常在菌も育ちにくくなってしまいます。


そこで、常在菌を育てて美肌をつくる「菌活」に最適なのが、植物オイルを使ったスキンケアです。


たとえばアーモンドオイルやオリーブオイルなど植物由来のオイルには、良質な脂肪酸がたっぷり含まれています。


そしてこの脂肪酸は常在菌の大好物なので、植物オイルを肌に使うことで菌活の大きなサポートの役割を果たしてくれるのです。


ミネラルオイル(鉱物油)などには栄養や良質な脂肪酸は含まれていないため、常在菌のエサになることはできません。


また、これらの植物オイルに含まれる脂肪酸は、人間の皮脂膜を構成する脂質に似ています。

だから肌にもすごく馴染みやすく、肌の栄養となってくれるのです。


★★★
Instagramでも食や自然療法について発信中
pricoのInstagram
★★★