星をあじわう。

過食症の経験をもとに、ダイエットやスキンケアについて発信しています。

過食症は体の病気でもある【摂食障害=心の病気じゃないの?】

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こんばんは、pricoです。


よく、過食症摂食障害)は心の病気だと言われます。


確かに、摂食障害の一つである拒食症になる場合は
痩せ願望や大人になることへの拒絶などが原因とされます。


過食症の場合でも親子関係や恋愛、その他のあらゆるストレスなど
一般的に心因的なものが原因とされています。


このような場合、医療現場では専門の心理カウンセリングを行い、
認知行動療法という心理療法で本人の考え方の癖を直したり
対人関係療法という方法で身の回りの人とのコミュニケーションを改善する、などの治療法が行われます。
(病院にはかからずに自分で本を買うなどして、セルフで治療を行うことも出来ます。)


ですが、心理的なストレスが解消しても、
依然として過食症が改善されない
という事例も多々あるのです。


実際に、私もそうでした。


摂食障害は心の病気だと思い、
本やネットで調べて対人関係療法や自己肯定感を高める方法を試しました。
すると、確かに以前よりも生きるのが格段に楽になりました。


摂食障害は、心の病気であることは間違いないです。


自分のことを理解し、
精神的なストレスが出来るだけ少なくなるように環境や人間関係を整えたり
自己肯定感を高めたりすることも必要なプロセスです。


しかし、それだけでは過食は治りません。


なぜなら過食症は心の病気であり、体の病気でもあるからです。


せっかく心理的なアプローチをしてストレスが減っても
過食が治らないストレスでまた自己嫌悪になったり、
仕事や対人関係に支障が出てきたりしてしまいます。


その場合は、体の病気を治すことが必要になります。


今回は、
「精神的なストレスはそこまで感じていないのに、なぜか過食が治らない」
そんな方向けにお届けしたいと思います。

過食症は体の病気でもある【摂食障害=心の病気じゃないの?】

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過食症は体の病気でもある」。

何となく分かる気もしますが、
そう言える根拠は一体何なのでしょうか?


摂食障害に対応している都内のクリニック・ハイジーアさんによると、
自分の意志で過食症がコントロール出来ずに
一度食べだすとスイッチが入ったように過食がやめられないのは、
精神的なストレスというよりも以下のような


・強い栄養失調
低血糖
・鉄不足による貧血
亜鉛不足
・タンパク質不足
・ビタミンB群欠乏


など、体の症状が原因となっているそうです。

(なお、こちらのクリニックでは
過食症を心の病気として捉えるのではなく体の病気として捉え、
サプリメント療法や食事指導を行っているみたいです。)


確かに極端なダイエットや摂食障害では
栄養失調になりがちですよね。

栄養が不足してしまうと、
体はなるべく早く強いエネルギーを手に入れたいがために
ジャンクフードや甘い物などの高カロリー食を欲します。

でも、そういったものだけ食べていても
結局タンパク質やビタミン、鉄といった栄養分が足りないので
さらなる栄養不足と高カロリー食への依存を招くことになります。


それから低血糖は、血糖値が異常に低くなることで
強い空腹感や動悸、倦怠感、不安感、うつ症状を伴うこともあります。

ジャンクフードや甘い物を食べると血糖値が急上昇し、
その血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌され、
それによって血糖値が急降下します。

そうすると今度は、急降下した血糖値を上げるために
ノルアドレナリンが分泌され、
それがうつ症状や不安感につながるのだそうです。

血糖値が急激に上がったり下がったりことによって
体に大きな負担がかかってしまうのです。

そして過食症の人の場合、
ジャンクフードや甘い物を頻繁に過食することによって
このインスリンというホルモンが過剰に分泌されている
ため、
低血糖状態になっていることも多いのです。

そうすると、少しお腹が空いた状態でも
強い空腹感や不安感を感じるため、
またジャンクフードや甘い物に走ってしまう。

そういった食材を食べた瞬間から血糖値が急上昇し、
インスリンの分泌によって血糖値が急降下した時には
また強い空腹感を感じて、もう次の食べ物が欲しくなっているのです。


また、もう1つ過食をやめられない体の症状として
「自律神経の機能低下」が上げられています。

満腹中枢などの食欲を司る機能は自律神経が支配しているので、
自律神経の機能が低下することで満腹が感じられなくなって
いつまでも食べ続けてしまう
ということが起こるそうです。


「スイッチが入ると過食が止まらない」、「一日中食べ物のことを考えてしまう」のには
以上のように栄養不足や低血糖、自律神経の機能低下などの身体的な要因も考えられるのです。


自分で出来る治療法は?

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栄養不足や低血糖などの体の症状が過食の原因になるのは分かったけれど、
病院に通うとなると時間もお金もかかるし、
少しハードルが高いですよね。


そんな時はまず、自宅で出来る治療法を行いましょう。


たとえば、サプリの摂取

今はコンビニに行けば数百円で買えるビタミンサプリも売っていますし、
薬局やネット通販では本当に多種多様のサプリが販売されています。

タンパク質不足の場合にはプロテインもいいですね。

もちろんサプリだけに頼るのではなく
野菜からビタミンやミネラル、食物繊維などを摂取するのも大事です!


それから低血糖対策の食事

これには、とにかく血糖値をゆるやかに上げる工夫が大切です。

なるべく低GI値の食材(食後の血糖値の上昇が緩やかな食材)を選んだり、
いきなり糖質高めの炭水化物を食べるのではなく
野菜やタンパク質から食べるなどの食べ順の工夫も大切ですね。


そして、乱れた満腹中枢を元通りにするには
なるべく規則正しい生活を送って、自律神経のバランスを整えること。

そして、空腹時以外は無理に食べないこと。
満腹中枢が乱れている時に食べ始めてしまうと
食欲が暴走して止まらなくなってしまいがちです!


まとめ


以上、「過食症は体の病気でもある」というテーマでお届けしました。


長年過食が続いている人の場合、
栄養不足や低血糖、自律神経の機能低下といった身体的な要因で
すぐには過食が治らないパターンも多いのです。


だから、焦らなくて大丈夫。
長年蓄積された体の不調は、すぐに治らなくて当たり前です。

人間の体にはもともと、自然治癒力が備わっています。

どんなに疲れても、必要な栄養をとって
毎晩心地の良い眠りにつくことで、
細胞が修復・再生されるのです。


余計なことをせず、
その時その時に必要なケアをしてあげることで
必ず体は答えてくれます。


ゆっくりと自分の体と向き合って、
確実に治していきましょう!


出典-
東京で摂食障害に対応している
摂食障害の改善例 | 株式会社HYGEIA


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