ヴィーガンが卵・乳製品・蜂蜜を食べない理由
こんにちは。過食症の経験から得た気づきや、食との向き合い方について発信しているpricoです。
先日、ヴィーガンを始めることにした【完全菜食主義】という記事にも書いたように、体質的な問題と環境保護の視点からヴィーガン生活を実践中です。
とはいえ今は、導入期として体を慣らすために肉・卵・乳製品のみ控えています。
いきなり動物性食品をすべて断つとタンパク質不足が心配なので、当分は魚だけは食べようと思います(ちなみに魚だけ食べるスタイルはペスコ・ベジタリアンというらしい)。
肉と魚を食べないベジタリアンと違って、卵・乳製品・蜂蜜も食べないのがヴィーガンです。
ここで、「肉や魚と違って動物を直接殺すわけじゃないのに、何で食べちゃダメなの?」と思いませんか?
私も明確な理由についてはよく知らなかったので、この機会に調べてみました。
しかし、それを知ったところで厳格に実践するのって大変だし、なんか窮屈ですよね。栄養不足も心配です。
それを踏まえて、後半では私なりの食との向き合い方についても書きました。
「ヴィーガンってよく分からないけど面白そう」「食べ物が作られるプロセスや、動物のことについてもっと知りたい」と思う方は是非読み進めてください。
ヴィーガンが卵・乳製品・蜂蜜を食べない理由
ヴィーガンが卵を食べない理由
ヴィーガンが卵を食べない理由は、農場で卵が作られる際のプロセスにあるようです。
ヒヨコが生まれる卵を「有精卵」と言います。雄鶏と雌鶏を同居させ、交尾して産まれた卵です。
対してヒヨコが生まれない卵を「無精卵」と言い、こちらは受精なしで雌鶏だけで排卵されたものです。
もともと雌鶏だけで卵が作れたわけではなく、人間が卵を食べるために長年かけて品種改良してきたようです。
つまり、卵は本来ヒヨコが孵化するための栄養源なんですね。
そして私たちが普段食べている無精卵は、人間の都合によって鶏を品種改良して作られたものだということです。
雌鶏は人間の食べる卵を産むために1~2年間狭いケージの中に閉じ込められ、卵を産まなくなった後は殺されて加工肉にされます。
また、ヒヨコの赤ちゃんが孵化しても、卵を産まない雄鶏はすぐに殺されてしまうそう。
こうやって聞くと結構残酷な話です(^-^;
ヴィーガンが乳製品を食べない理由
ヴィーガンが乳製品を食べない理由も、牛乳が作られるプロセスにあります。
そもそも乳牛は何もしなくても1年中お乳が出るわけではなく、人間と同じように妊娠して出産しなければ母乳は出ません。
人間のために人工授精をさせられ、約1年間かけて搾乳された後は2~3ヶ月だけ休み、また人工授精で妊娠させられます。
それが一頭の牛につき4~5回繰り返され、搾乳出来なくなった後は殺されて食肉にされます。
また、牛のお母さんが出産して24時間後には赤ちゃんと引き離され、牛の赤ちゃんはなんと人工乳(粉ミルク)で育てられるそう。
私たち人間が牛の母乳をもらって、牛の赤ちゃんが人工乳で育つ・・・何ともおかしな話ですね(;´・ω・)
これが牛ではなく人間だとしたら・・・、残酷すぎて考えたくもありません。
また犬や猫のミルクだったとしたら、同じことが出来るでしょうか?
ヴィーガンが蜂蜜を食べない理由
ヴィーガンが蜂蜜を食べない理由として、ミツバチの生態系への配慮があるようです。
そもそもミツバチたちは、人間たちのためにわざわざ小さな体で花から蜂蜜を採って、せっせと作っているわけではありません(クマや他の野生動物にも横取りされることがあるようです。弱肉強食(;´・ω・))。
自分たち──働きバチや幼虫たちの栄養源として必要だから、花から蜜を採って、巣まで運んで他の働きバチと協力して蜂蜜を作っています。
しかも、ミツバチ一匹あたりが一生をかけて作る蜂蜜の量は、ティースプーン一杯にも満たないそうです。
では、ミツバチの生態系保護のためには、蜂蜜を食べるのは控えた方が良いのでしょうか?
実は、この件に関しては一概にイエスノーと断言出来ません。
というのも、近年ミツバチの絶滅が危惧されており、養蜂家をサポートするために蜂蜜を購入することでミツバチを絶滅危機から救うのに貢献できるとも言われているからです。
蜂蜜の代用品としてはメープルシロップやアガベシロップ等で可能ですが、ミツバチの絶滅を救うためには蜂蜜を買って食べた方が良いのでしょうか。
ミツバチは多くの野菜や果物、ナッツ等の作物の受粉の役割も担っているため、ミツバチが絶滅してしまうと、蜂蜜だけではなくたくさんの食糧が食べられなくなると言われています。
この件に関してはネットで調べても正解が分からなかったので、自分でもっと勉強してから考えようと思います(^-^;
食との向き合い方は、みんな違ってみんないい
ヴィーガンが卵・乳製品・蜂蜜を食べない理由について調べてみて、私的にはかなり衝撃でした。
特に卵と牛乳に関してはもう食べる気はしませんね(^-^;
しかし、動物たちが人間の機械のように扱われたあげく食用のために殺されるという残酷な現状がある一方で、鶏や牛たちを大切に扱っている農家さんが存在するのも事実です。
色々な説がありますし、「あれは良くてこれはダメ」という決めつけは不毛な争いにつながるので私は嫌いです。
動物がダメで、じゃあ植物は殺して良いの?という話にもなってきますし。
私はたまたま肉が体質的に合いませんが、肉食ダイエットというものがあるくらいに肉を推奨している人もいます。
いくらヴィーガンになったとしても、万が一野菜や果物が採れなくなってしまった時には肉や魚を食べるしかなくなります。
性格が一人一人違うように、体質や合う食べ物だって一人一人違って良いと思います。
ただし、普段当たり前のように口にしている食べ物がどこから来て、どのように作られているのかを知るのは大切なことだと思いました。
食べ物が作られる現状を知った上で、どんな選択をするのか。残酷な方法ではなく、もっと環境や動物に優しく、人間の健康と食の楽しみを維持できるような方法はないのか?
技術が日々進化するように、人間の愛のあり方、自然や動物との向き合い方も常に進化しています。
私ももっと本やドキュメンタリー映画などで知見を深め、自分の健康と食への楽しみを保ちつつ、自然環境や動物を大切にする方法を見つけていきたいと思います。
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